阪上孝、後藤武 編著「科学」

各トピックの展開に統一感が無く、途中まで読んでいたところでは
知り合いのセンセイの原稿を寄せ集めただけなんじゃないかと思っていた。
しかし、"はかる"といえばとりあえず寸法、という発想の自分にとって、
心理学や考古学、建築、音楽などなどの分野において
何をどうやって"はかる"ことが試みられてきたか、といった概要に
(概要といっても一部の具体的な事例はかなりマニアック)
1冊で触れることがができたのは、それはそれでお買い得だった。


抽象的な話になると難しい部分もあったが、
アフォーダンスなる概念のフライトシミュレータへの応用だとか
航空考古学だとか、
人文科学とエンジニアリングの融合が意外なところで起きているのは
大変興味深いものだった。
引きこもっている間に世界はどんどん変わっていく・・・!

“はかる”科学―計・測・量・謀…はかるをめぐる12話 (中公新書)

“はかる”科学―計・測・量・謀…はかるをめぐる12話 (中公新書)