シェイクスピア「じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ」

どちらも生意気な女が大人しく結婚する話である点で似ている。


"じゃじゃ馬ならし"は似た名前の人が多すぎるうえに
ペトルーキオーのプレイなんかも少々不愉快ではあるが、
じゃじゃ馬だったカタリーナをとりまく人々のあんまりな萎縮ぶりや
最後の賭けの場面での驚きぶりなんかは
舞台でみるといかにもドタバタして滑稽な予感がする。
あと、ペトルーキオーとカタリーナは初めて会ったときに
屁理屈合戦をするのだが、これ妙に勢いがあって

へえ、ぼくの舌を、きみの尻に?

とかいうセリフが登場したりするものだからすっかりまいってしまう。


"空騒ぎ"もまたベアトリスやベネディックによる
機知に富んだセリフ回しが楽しい。
周囲の人々は顔を合わせる度に皮肉を言い合う2人を結びつけようと
皆で一計を案じるのだが、わざわざ周りの介入が無くても
とっくに序盤からいちゃいちゃしているようにしか見えなかった。


新潮文庫で読めるシェイクスピアは、あと2冊!

じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ (新潮文庫)

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