シェイクスピア「リチャード三世」

人間関係がドロドロして面倒な話。
グロスター公(リチャード三世)に対して

お前にふさわしいところは、地獄以外どこにもない

とまで通告するほど仲が悪かった女が結局グロスター公と
再婚してしまうのがどうもわからない。


登場人物は史実に基づいているらしいが、
名前とは別に領主としての呼び名(グロスター公、ヨーク公など)があったり
同じ名前の人が複数登場したりするものだから読みづらくて困った。
翻訳者による解題に載っていた家系図を使って、
本編を読み終わった後でやっと人間関係を正しく整理できたほど。
本国イギリスの人の教養をもってすれば混乱無く読めるのだろうか。


次からのシェイクスピアは、喜劇に突入だ。

リチャード三世 (新潮文庫)

リチャード三世 (新潮文庫)