土屋賢二「汝みずからを笑え」

私としたことがまつがえていた.
土屋賢二の本は2冊買ってきていたのだが,
昨日読んだのは「紅茶を注文する方法 (文春文庫)」の方だった.


・・・で,こちらは書き下ろしではなく,
雑誌に掲載されていたエッセイを集めたものだ.
雑誌といっても,初出一覧によれば文藝春秋小説現代の類であり,
週刊現代トランジスタ技術ではない.
その一方でなぜか通販生活に連載していたようだが.


さすがに文芸誌に載せるために書いた文章が多いだけあって,
ふざけているように見せながらも多少は真面目なことが書いてある.
自分独自の視点をしっかりもちつつ
揺らぎの無い文体で物事を語れるのには憧れるものだ.

汝みずからを笑え (文春文庫)

汝みずからを笑え (文春文庫)