浜松にて #4

とうとう展示ブースに外国の人が来てしまった。こんなときに限って先生がどこかに行ってしまっていたので、インチキさ溢れる寒月式英会話で対応するはめになった。英語で話すこと自体は楽しかったのだが、単語を知らないために伝えたいことを伝えきれなかったのがむなしい。これからは読むばかりでなく、表現する練習もそれなりにやっておいていいかもしれない。浜松で夜を過ごすのは今日が最後。何の記念というわけでもないが、学生だけでレベルの高い店に挑戦してみることにした。しかしスーツを着用していたところで、所詮は大人しくて真面目な地方学生。回転しない寿司屋や高層ホテルのディナーは「無理!」ということになり、結局は居酒屋XP(ProfessionalEdition)ぐらいと見積もった店に落ち着いた。普段はまず食べられない刺身が出てきたり、出るときに主人の人が挨拶に来たり、レベルの高さを経験する、という目的は十分すぎるほど果たせたように思える。展示会での交流はもちろん、英会話といい今夜の食事といい、この数日は本当にためになることばかりだった。最終日は学会発表の場に潜入してみようと思う。手加減無しの英語を聞いてどれだけ理解できるか、私にとってのメインイベントだ。